【GPレポート】6月19日 全関東学生ダートトライアル選手権大会

6月19日、丸和オートランド那須にて、全関東学生ダートトライアル選手権大会が開催されました。

5月の全関東ジムカーナでは女子が優勝を飾った一方、男子は厳しい結果に終わったWUAC。王座防衛もかかる全関ダートでは、どうしても負けられない状況でした。

しかし、前日に行われた練習会ではトラブルが頻発。男子車輌の黒インテグラはクラッシュから一時的に走行不能な状況に、女子車輌のEP82スターレットもエンジンが吹けないという異常が発生してしまいます。黒インテは現場での修復に成功するものの、82は残念ながら復活ならず。急遽、東京の部室に戻り、予備車のCJミラージュを投入することになりました。

トラブルに見舞われた早稲田スターレット

翌日の早朝に丸和へ到着したCJミラージュ。会場でステッカーを貼り付け、なんとか車検を通過しました。黒インテも無事に車検を通過。最後の点検を行い、出走に備えます。

快晴の下、いざ午前の出走が始まると、早稲田の2台は快調な走りを見せました。4年最上、2年大矢根、2年安達が出走した男子の部は最上と大矢根の両名がワンツー体制を築き、2番手を10秒以上突き放しての団体トップ。女子の部では3年小林、3年石山がミラージュでの初走行ながら、こちらもワンツー。団体はもちろんトップです。

不慣れなミラージュで快走した小林

圧倒的な強さを見せた早稲田ですが、気を緩めるわけにはいきません。路面状況が大きく改善する午後の走行は、午前と比べて大幅なタイムアップが予想されるからです。遠くに雷鳴が聞こえるなど、天候も不安要素の一つでした。気を緩めることなく、慣熟歩行や昼休みの整備を進めます。

しかし、午後になっても早稲田の勢いを止めるものはありませんでした。大矢根、最上がそれぞれのベストタイムを更新し、早稲田のワンツー体制を死守。男子団体優勝を確実にします。石山も自らのタイムを大きく伸ばし、個人のポジションこそ落とすものの、不慣れな車輌での出走でありながら女子団体優勝をつかみ取りました。男子・女子共に団体・個人を制するのは、2019年以来3年ぶりのことです。

4年の意地を見せた最上

【最終結果】

(男子団体の部)

優勝:早稲田大学

2位:慶應義塾大学

3位:中央大学

(女子団体の部)

優勝:早稲田大学

2位:慶應義塾大学

(男子個人の部)

優勝:最上 佳樹  1:21.770

2位:大矢根 洋  1:22.274

3位:中央大学    1:22.317

…9位:安達 悠人 1:26.653

(女子個人の部)

優勝:小林 眞緒 1:31.962

2位:慶應義塾大学 1:34.574

3位:石山 萌乃 1:35.506

久しぶりの男女両部門を完全制覇した早稲田大学自動車部

この場をお借りしまして、当部をご支援頂いておりますスポンサーの皆様、日頃よりご指導頂いておりますOB・OGの皆様、そして当部を応援してくださる皆様に、改めて感謝申し上げます。観戦可能となった今大会では、多くの方に直接ご声援を頂戴しました。このような結果を残すことができましたのも、ひとえに皆様のおかげです。皆様、誠にありがとうございました。

次大会は7月31日(日)に行われます、全日本学生ダートトライアル選手権大会となります。

今シーズンのWUACは、フィギュア、ジムカーナと、思うように実力を発揮できない大会が続きました。全関ダートもトラブルが連発する大変な状況ではありましたが、最終的には3年ぶりの男女制覇という素晴らしい結果を残すことができました。今大会をきっかけに再び調子を上げ、夏の全日戦でも勝ち続けられるよう、精一杯努力して参ります。

今後ともご指導、ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

ミラージュは大会当日に準備が完了した。
スピード競技初出場の安達、第一走者の仕事を果たして9位。
3位の石山は、次戦での更なる飛躍を誓う
“超新星”大矢根、早稲田のワンツーに貢献。