ちは!早稲田大学自動車部4年安達です。
今回は、先月行われた全日本学生ジムカーナ選手権大会についてその様子をお届けします。
今大会へ出場するにあたって用意した車輛は、00 スペックのインテグラタイプ R(DC2)です。昨年度まではダート車として丸和を走っていましたが、先代ジムカーナ車である黄インテの不調に伴い転身を遂げました。
舞台となる鈴鹿南はショートコースながら地面の傾斜や舗装箇所による路面変化に富み、シンプルながらも奥が深いコースです。また鈴鹿で行われる全日本大会の特徴として、前日練習会と車検が同時に行われることが挙げられます。大会朝ではなく前日練習会の直後に車検があるため、壊れにくい車輛を作成するスキルが求められます。
第一走者は 3 年吉田です。ミスコースが課題となっていた吉田ですが、前半はとても調子よく攻めた走りを披露します。幸先の良いスタートを切れると思った矢先、後半ターンセクションでまさかのミスコース。少し雲行きの怪しい状況となってしまいました。
第二走者の 4 年平石はこの結果を受けてか堅実な走りへと切り替え、1’17.57 でゴール。トップ層からは少し遅れを取りましたが、何とかタイムを残して団体順位の確保を目指します。
第三走者、3 年宮崎はここで一歩抜きんでて 1’13.320 の好タイムをマーク。午前のベストタイムを更新しました。しかし吉田のミスコースにより、団体での順位は残っていない状態です。なんとか優勝を狙うため、午後の走行を万全の状態で戦えるよう作戦を練らなければなりません。
昼慣熟ではミスコースを記録した吉田とタイム向上の余地がある平石の二人に OB・コーチの皆様がついてくださり、課題点をしらみつぶしにしながらタイムを削れる余地を探します。
午後の走行では昼の慣熟の効果もあり、一走の吉田が無駄のない走りで 1’15.47 の記録を残してゴール。午前タイムがなく後がない状態で、プレッシャーに負けず好タイムを残した吉田は見事です。
第二走者の平石は午前の反省を活かし、攻めた走りで 1’16.910 へとタイムアップ。エース宮崎の活躍のため良い流れを作ります。
そして第三走者の宮崎。今大会の最終走者ということもあり、会場の視線が一気に彼へと注がれます。懸命に走り切りましたが、結果は午前からタイムアップならず。宮崎にとっては納得のいかない幕引きとなりました。今大会では全体的にかなり波乱の様相を呈し、最終結果は誰にも予想のできない展開となりました。そして公開された最終結果は慶應義塾が優勝。早稲田は0.01 秒差で準優勝という非常に悔しいものでした。大会での計測は 100 分の 1 秒単位で計測されるため、計測できるうえでの最小単位で慶應に惜敗したことになります。
最後に、日頃より多大なご支援をいただいておりますスポンサーの皆様に、改めて深く感謝申し上げます。今後ともご声援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。以上をもちまして、本大会の結果報告とさせていただきます。
─────────────大会結果─────────────
【男子団体】
優勝 慶応義塾大学 3’45.690
準優勝 早稲田大学 3’45.700
3位 拓殖大学 3’46.070
【男子個人】
1位 大久保 龍成 1’29.41 (慶應義塾)
2位 宮崎 巧郎 1’29.54 (早稲田)
3位 劉 一駿 1’30.48 (拓殖)
4位 井上 大輔 1’30.81 (広島)
5位 河原 輝 1’31.17 (芝浦工業)
6位 富永 叡利 1’31.51 (広島)
15位 吉田 太郎 1’15.47 (早稲田)
31位 平石 大智 1’16.91 (早稲田)