ちは!早稲田大学自動車部4年の安達です。
今回は9月月初に行われた部員合宿の様子をお届けします!
自動車部の合宿といわれても、何をするのかピンとこない方も多いかもしれません。我々早稲田大学自動車部の合宿では大学が新潟に所有する松代練習場に連泊し、ひたすら車を運転し続ける数日間を過ごします。期間中は先輩にビシバシと鍛えられつつ、タイムスケジュールに沿って行動するため集団行動の側面も合わせもっています。
まず朝起きて最初にすることは練習場内のランニングと準備体操!
いくら自動車を操るといえどもそこはしっかりと”スポーツ”。体が眠ったままでは最大限のパフォーマンスを発揮できないばかりか事故の危険性すら上がってしまいます。一日中車を運転するとなればそのリスクはさらに高まります。そのため、毎朝の準備運動は欠かせません。
日頃運動していない部員たちは早くもここでギブアップ。
これが終わると、あらかじめ作成された教程表に沿って部員一人一人の練習が始まります。
その練習内容は多岐にわたり、ジムカーナでは定番技術のサイドターンやスラロームはもちろんのこと、フィギュア練習や下級生向けの法規走行、コース周回、中型の運転練習など実に様々な車輛で練習を行うことができます!上級生やOBがコーチャーとして横で適宜指導を行いながら練習に臨むので、知識を得てから吸収するまでのサイクルがとても早く、合宿前後で部員たちの実力は大きく底上げされます。
これだけ多くの車を運転するとなると免許の取得について気になる方もいらっしゃるかと思いますが、実は松代練習場は全て私有地。免許を所持していなくとも自動車の運転はできるため、部員たちにとっては普段触れられることの少ない自動車を運転することのできる貴重な機会なのです。
また練習用の車輛を多数所持しているため、幅広い車種で練習できることも魅力の一つです。普段街中で見かけてもなかなか全開で走らせることのない車たちを全力で動かすのは、個人車でのジムカーナ練習ともまた違った面白みがあります。車オタクにも競技狂いにも優しい部活。それが自動車部です。
いくら運転をたくさん練習できるといっても、3日間も朝から晩までスポーツ走行を続けるとどうしても人間のほうにもダメージが蓄積されます。
そのため、3日目(最終日の夜)は労いの意味もかねて地元の方々も含め皆でバーベキューを行います!
このときは現役・OB・地元の方々で輪になって同じ食事をとり、団らんしながら交流を深めます。鉄板で行われる本格的なバーベキューに部員たちは大喜び!三日間の疲れと空腹も相まって、ものすごいペースで食事をとる部員が多く目撃されています。
そして最終日にはお待ちかねの部内戦が行われます!
前日までの練習で得た成果をチェックする意味合いも兼ね、部員たちはチームに分かれてジムカーナとフィギュア競技で競い合います。部員全員が同一コンディションのもとでバトルを行う機会はそうそうないため、後輩に負けられない4年生からオーバーオールを狙う1年生までが気合十分で戦いに挑みます。
今年のジムカーナで試合車に選ばれたのは、OBより寄贈いただいたスズキ・スイフトスポーツ(ZC31S)。機関良好で競技モディファイが施された車輛です。フロントバンパーが外されているのは積み込みの際干渉を防ぐためです。
FFハッチバック、かつスイスポというとやはり入門編のような、エンジョイクラスのようなお手頃感を連想されるかもしれません。しかし教習所のコース内を走り回る松代ジムカーナではそのスペックすら十分すぎるほど。キビキビ動く足とレスポンス抜群のエンジンはしっかり支配下に留め置かなければときとしてドライバーに牙をむきます。
まさにこの画像が良い例です。刺さりました。
この日は乗り上げによりスイスポが行動不能となってしまったため、今年度の部員合宿はなんとも尻切れトンボ感のある幕引きとなってしまいました。しかし3日間の中で得られた経験値は計り知れないものがあります。この調子で1年生から4年生までの全部員が自動車競技の知識と技術を磨き、チームとしての総合力の強さを養えるよう善処してまいります。
また、今回の部員合宿開催にあたりお弁当を用意していただいた総菜屋ももたろう様、鶏笑新潟十日町店様、宿泊のご対応をいただきました大島庄屋の家様、バーベキューをお手伝いいただきました大島庄屋の家関係者の皆様にこの場をお借りして御礼申し上げます。