10月29日 Gran Turismo College League 2022 予選大会

ちは!自動車部4年、中野です。

10月29日、鈴鹿サーキットにてGT College Leagueの予選大会が開催されました。

GTCLは朝日新聞社さんが主催するeSports大会です。使用ソフトはグランツーリスモ7。ポリフォニーデジタルさんに加え、日本レースプロモーション(JRP)さんが強力にバックアップしていることから、大会はスーパーフォーミュラ最終戦の舞台、鈴鹿サーキットにて行われます。

公式サイト:https://www.asahi.com/ads/gtcl/

 

大会初年度からエントリーしているものの、2年連続で準優勝に終わっている早稲田大学(20202021)。コロナ禍の時期に自前で大会を主催し、あちこちで「eSportsでも自動車部をリードする」と謳っている以上、負け続けるわけにはいきません。今年度のメンバーは2020年の敗北を知る4年・請川、2021年の敗北を知る2年・大矢根、両方の負けを知る4年・中野という敗北三人衆で挑みます。eSports大会なのに学年高めとか言わない。

まだF1の余韻が残る鈴鹿サーキット

…というわけで行って参りました鈴鹿サーキット。選手3人+サポートメンバーに入った1年・園田くんと一緒にプチ旅行との趣があります。宿を取ったら自治体の旅行者支援クーポンもついてきたので、本当に旅行のようです。クーポンはもちろん部へのお土産に全額変換ですが。

朝イチに行われた予選タイムアタックはエースこと大矢根が担当。まさにレースコースで本物のレーシングカーが走っている中、大矢根もバーチャル鈴鹿で1:34秒台のタイムをマーク。条件が違いすぎるので一概に比較はできませんが、この日、本物の予選でポールを取ったチーム無限・野尻選手のタイムが1:36.020ですので、ゲームの方がタイムを出しやすいことが分かりますね。ちなみにGTCL側のポールタイムは中大の1:32秒台。速すぎでは。そんなわけで早稲田は1番最後に出走するDグループのレースに振り分けられます。

アタッカーのエース、大矢根

さて、午前の予選が終わると早稲田の出走までは暇な時間…ではありません。ピットウォークにご招待いただいて各チームのマシンを間近で眺めたり、JRPが進めるSF NEXT50にまつわる特別授業を聴講します。近頃流行りのカーボンニュートラルはモータースポーツの対極に位置するように見えて、実は全然そんなことがないんです。本稿の記事では範囲を逸脱しますので割愛。

公式サイト:https://superformula.net/sf2/next50_all

 

一方、まさにSDGsの対極に位置する活動ばかりしている自動車部。合間合間に広報用の撮影を挟みつつ、白熱する他グループのレースを観戦。途中で本物のスーパーフォーミュラのレースも始まり、リアルもバーチャルも白熱した勝負が展開します。ちなみに会場でレース解説をしていただいたのはF1でお馴染みの小倉茂徳さん。早大OBとして著名な方ですが、実は学生時代に自動車部がお手伝いする『体育正課授業・自動車』の履修経験があるんだとか。

無限が支配したレース、優勝は昨年度イベントでお会いした笹原選手

リアルではすっかり日が暮れた頃、いよいよ早稲田の出走するDグループの予選レースが始まります。12月に行われる決勝に進出するためには、4台出走のレースで2位までに入る必要があり気が抜けません。ところで、こちらのレースの実況解説はグランツーリスモ世界王者でもある山中智瑛選手とイゴール・フラガ選手のおふたり。豪華ですねぇ…。

 

スタートドライバーはわたくし、中野。ハードタイヤを選択し、上位グリッドから後続を押さえる作戦です。しかし1周目のダンロップコーナー出口で接触。優勝すると宣言しておきながら、開始30秒で決勝進出が危ぶまれる状況に。接触した立命館さん、本当にごめんなさい…。

冷静に走り続けた請川

すごすごと最低周回数ピッタリで選手交代。後続の請川、大矢根が頑張ってくれた結果、残り3周程度を残して再度2位まで浮上します。ペースの良い大矢根は首位の立教大を猛追。テール・トゥ・ノーズでファイナルラップに突入しました。

 

大矢根のペースは明らかに高いものの、オーバーテイクシステム(簡単に言うとブーストボタン)を使い切っており決め手に欠く状況。スプーンカーブ出口で相手の前に出ることに成功しますが、すぐにスリップストリームに入られ、早稲田と立教が横並びの状況で日立Astemoシケインへ。ブレーキングで果敢に飛び込んだ立教に対し、冷静にトラクションをかけて立ち上がった大矢根。最終コーナーで再びラインをクロスさせ、ドン底からの大逆転優勝を決めて見せました。

 

きれいに編集された白熱の大会ハイライトはこちら↓

 

…常勝チームっぽいから「つまらないレース」で勝ちたいなぁと思っているのですが、毎度毎度大会を1番盛り上げている大学になってしまっているとの感があります。次こそは、次こそはドラマも波乱もなく、上位逃げ切りで淡々と勝ちたいなと切に思う次第です。

 

閉会式にはグランツーリスモシリーズのプロデューサー、山内一典さんも登場し、12月の決勝大会がポリフォニーデジタル本社スタジオで行われることが発表されました。さらにスタンフォード大のチームが特別招待されるとか。JRPさんとの協力体制も一層強固になった上、グローバル化も始まったGTCL。自動車部の行く末を占う意味でも、将来が楽しみな大会ですね。

ピットウォークにて

もちろん、大会そのもので優勝するためにWUAC一同も頑張ります!決勝大会は12月18日(日)、今大会はライブ配信があるとかないとか…。WUACへの応援、よろしくお願いいたします!

 

決勝戦もがんばります!